202604/04
心肺蘇生処置
おうちの大事な子に、緊急事態発生!
その時、飼い主の皆様はどのように動けばよいでしょうか?
ご自宅や出掛先などで、大切なペットが緊急状態になってしまうこともあるかもしれません。
今回は、ペットの一次救命処置としてのひとつ、心肺停止時の『心肺蘇生処置』についてお話しします。

以下のような事態が見つかった際に行っていただきたい行動を、順を追って説明していきます。
●倒れていたペットを発見した時、急に倒れた時、溺れていた時、グッタリしていた時など
1.ペットの状態を確認する
・意識はあるか・・・呼びかけや刺激に反応する?
・呼吸はしているか・・・胸の動きなどで確認
・心臓の音は聞こえるか・・・胸に耳を当てて確認してみる
どれも確認できない場合は直ちに心肺蘇生(心臓マッサージ)を開始します!
2.心肺蘇生を開始する
・固い平らな床の上にペットを横に寝かせる〔どちら向きでもいいが、できれば右下が好ましい〕

・ペットの背中側に座り、心臓の位置を確認する〔心臓の位置:ペットの腕を曲げて、肘が当たる胸の部分〕
・1秒間に2回のペースで心臓マッサージを開始する
(※有名な例えとして、アニメ歌:アンパンマンマーチのリズムで行うとよいと言われています)
→猫や超小型犬・子犬の場合は片手で胸を握るように圧迫
→小型犬以上の場合は、両手を重ねて腕を伸ばし(肘を曲げずに)体重をかけて、ペットの胸が1/3程沈むくらい圧迫する

・心臓マッサージ30回に対して、鼻への人工呼吸(mouth to nose)2回を1セットとする
(※ただし人獣共通感染症の観点から、直接ペットの鼻に口を付けることは避けてください→カバーなどを使用することをお勧めします)
・2分間心臓マッサージ(と人工呼吸)を行ったら、一度ペットを観察する
・反応がなければ心臓マッサージを再開する〔約20分間、交代しながら行う〕

3.呼吸・意識が回復したら動物病院へ移動する〔獣医師には連絡を入れておく〕
以上のような流れとなります。

もちろん、このような場面には遭遇しないことに越したことはありませんが、いざとなったら迷わず行ってください。
一次救命処置が早ければ早いほど、命を救える確率が上がります。
持病がある・年齢が幼いまたは高齢のペットがいる、遠方へのお出かけ、日常生活以外の行動時、暑さ寒さが厳しい時期など、このような処置を覚えておいていただけると、ご家族の方の安心にも繋がることと思います。
※今回は、蘇生模型のJerryくんに協力してもらいました!
