ポインセチアの毒性について

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202312/15

ポインセチアの毒性について

12月も中旬にかかり、クリスマスも間近になってきました。

今の時期には、身近にきらびやかな装飾品が多数あふれていて、心も賑やかにしてくれますねー!

リースやツリーなどの花飾り素材や、ポインセチア・シクラメン・ヒイラギなどの鉢植え植物もよく目にします。

その中でも特にポインセチアは、クリスマスに定番の花ですよね。

ところが、そんなポインセチアには『毒があるから要注意!』という話をたまに聞きます・・・

『注意するほどの毒性はない』という話も聞きます・・・

様々な意見が流れており気になったので、色々と調べてみました。

 

【ポインセチア】学名:Euphorbia pulcherrima、トウダイグサ科トウダイグサ属、標準和名:ショウジョウボク

大きな緑色の葉とその上部に付く赤い苞葉のコントラストが一際目を惹く、多年草の観賞用植物です。

苞葉には赤色の他にピンク色や黄色、白色などもあります。

クリスマスの時期に美しく色づくので、クリスマスフラワーとも呼ばれて親しまれ、鉢植えで育てられています。

(生育過程に特殊な環境を設定して、鮮やかな赤い色を葉に出しているそうです)

ポインセチアにはたしかに、ジテルペン(Diterpene)の一種であるホルボール(Phorbol)という毒性物質が含まれています。

※ホルボール・・・ワンちゃんやネコちゃんが摂取してしまうと、皮膚炎、下痢・嘔吐などの胃腸症状、唾液分泌過多、食欲不振、無気力、沈うつなどの症状が出てしまいます。

しかし、ポインセチアに含まれるホルボールの濃度は非常に低く、摂取しても(典型的な症状としての)刺激性胃腸症状が出るくらいで、重篤な中毒例はめったに報告されていないそうです。

毒物警戒区分としても「低」もしくは「無」とされています(まれな症状がみられた時を除く)。

ちょっと一安心ですね。

ただし、低濃度とはいえ、毒性物質を含んでいることには間違いないですので、ポインセチアを飾る際には、念のためワンちゃんネコちゃんが届かないように工夫をしていただいたほうが安全です(ヒトが剪定や挿木をする際にも手袋は必須だそうです)。

ポインセチアはとてもキレイでクリスマス気分を盛り上げてくれる花なので、管理に気を付けつつ、部屋の中に安全に飾って楽しみたいですね!

 

参考書籍:

『犬と猫の毒物ガイド Common Canine and Feline Poisons』 BSAVA/VIPS 学窓社

『動物病院 実践エマージェンシー講座 BOOK of Practical Emergency Care and Treatment』 interzoo

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