202105/01
クッキーちゃんとシロちゃん
当院は、学校飼育動物たちの定期健診や診療なども行っています。
今回は二羽の学校ウサギについてのお話をしたいと思います。
まずは日高小のクッキーちゃん。
当院との付き合いはもう10年近くになります。
仲良し三姉妹のうちの一羽で、一番気の強い女の子でした(当院HPのトップ画像にも載っている子です)。
小学校の校舎工事期間中などには、当院でしばらくお預かりをしたこともあります。
天気の良い日にはよく中庭で遊んでいました。
穴を掘るのも、草をかじるのも、走り回るのも大好きでした。
お部屋に戻るときには、足が速くてなかなか捕まりにくい子がクッキーちゃんでした(院長とよく追いかけっこをしていました)。
晩年は体調を崩して数日間入院もしましたが、最期はやはり学校で迎えた方がいいだろうということで、暮らし慣れた飼育小屋でその時を迎えました。
2021年4月21日のことでした。
とても活発でやさしい、長寿の子でした。
先に旅立っていった大好きなお姉ちゃんたちとは天国で会えたかな?
そして衣浦小のシロちゃん。
4月22日に初めて診させていただきましたが、左眼が突出して元気がありません。
お預かりをして詳しく診察してみると、臼歯(奥歯)が伸びすぎて口の中が荒れています。
歯の根元が膿んでしまう『臼歯根尖膿瘍』という状態です(結果的に眼の奥に膿が溜まってしまっています)。
今は非常に痩せてしまって体力もないので、麻酔をかけての口腔内処置が困難です(もちろん眼球摘出手術にも耐えられそうにありません)。
毎日眼から出てくる膿の除去と洗浄、そして投薬および偏食の改善を行わなくてはいけないため、長期入院となりました。
治療とともに体力もつけて、なんとか今の状況を乗り越えてほしいです。
頑張れ、シロちゃん!
中庭に出ても今はジッとしているばかりであまり動けませんが・・・
見かけたら応援してあげてください‼