202201/20
レントゲン装置とPCB
レントゲン診断装置を新しくしました。
一般的に医療機器の入れ替えは、使っている機器が古くなったり故障したとき、新しい機能やバージョンが追加発売されたとき、また新しい分野の機器導入の際などに行っています。
ただ、今回は少し事情が違っていました。
環境省・経済産業省より全国の企業や施設等に対してPCB廃棄物の処分についての通知がされ、動物病院では主にレントゲン診断装置がその対象になりました(昔からのレントゲン装置にはPCBが使用されていることが多々あります)。
PCB廃棄物は令和9年4月以降は処理・処分ができなくなってしまうので大変です。
そこで当院でも(まだまだ使用可能な状態だったのですが)レントゲン装置にPCBが使用されているかどうかの検査を兼ねて入れ替えを行いました。
結果を待つこと2週間、当院の装置にはPCBが含まれていないことが判明したのでホッとしました。
(PCB廃棄物の処理には結構な費用がかかってしまいますので・・・)
撮影方法も進化しましたねー!
今までレントゲンの撮影時には、撮影したい部位の厚みを専用ノギスで計測して撮影条件を決めて撮影していました。
新しい装置は動物種と体重、撮影部位を入力するだけで撮影条件を設定してくれるので非常に楽です。
診断効率も上がりましたし、撮影画像もよりクリアに見え(るような気がし)ます。
装置自体もコンパクト化されたので、レントゲン室がスッキリしたことも気持ちがいいです。
※PCB(ポリ塩化ビフェニル)・・・工業製品において様々な用途に使用されてきた物質で、ダイオキシン類として総称される毒性物質の一つ。現在では製造・輸入共に禁止されています。