下痢をしたら・・・

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202206/08

下痢をしたら・・・

最近は暑くなったり、雨が降って冷えたりと、変わりやすい天候が続いていますね。

こんな時期には体調を崩す子が増えてきます。

この頃の当院には、下痢症状で来院されるワンちゃん・ネコちゃんも多くみられます。

 

一般的に下痢をはじめとした胃腸症状を起こすことは、消化に負担のかかるものを食べた時や、環境変化・体調変化によるストレスなどにより、よく見られます。

 

時期としては、季節の変わり目や、天候・気圧の変化などが起こる頃に、多く症状が出やすくなります。

また飼い主様の長期休暇(年末年始・GW・お盆休みなど)明けにも、よく見られます。

お引っ越しや、お部屋の模様替え、ご家族の生活リズムが変わった場合、ご家族構成が変わった場合などの生活環境の変化時、また例えば工事や花火大会など近くで大きな変化があった場合など、様々な要因も関係してきます。

 (便の顕微鏡画像)

具体的な病因として挙げられるものは、寄生虫や細菌・ウイルス、そして腸管や膵臓・腸リンパ管などの内臓器異常、免疫介在性やアレルギー、腫瘍、また精神的原因による身体への負担増加など、多岐に渡ります。

(※疾患分類:消化不良、細菌性腸炎、ウイルス性腸炎、寄生虫腸炎、食物性腸炎、炎症性腸疾患、膵外分泌不全など)

 

ワンちゃん・ネコちゃんたちが下痢をしてしまった時は、ご家族の方も驚きますよね。

ご家族の方が下痢を発見した場合は、まずは何か心当たりがあるのであれば、そのもの自体を避けてみてください。

また、その後のお食事1回分を抜いてしてワンちゃん・ネコちゃんのお腹を休ませましょう※(嘔吐がなければ、飲み水は脱水回避のためにも与えてください)。

※低年齢や体格の小さい子・高齢の場合など、1食を抜くことで低血糖症状などが出る場合もあります。そのようなワンちゃん・ネコちゃんの場合は対処法が異なりますので、まずは病院までご連絡ください。

 

次の便が通常通りに戻った・または便が止まったなどの場合は、そのまま2~3日をかけて少しずつお食事の量を通常通りまで戻していきましょう。

お食事1回分を抜いても下痢が治まらない場合や、便に血液や粘液等が混じる、黒色や緑色の便が出る、腐敗臭がする、嘔吐を伴う、そして元気がなくなるなどの場合は、お早めにご来院ください。

 

下痢には大きく分けて、小腸性と大腸性があります。

一般的に(急性的に)認められる下痢は、大腸性のものが多いといわれています。

この場合は、対処や早期治療を行うことで、時間と共に徐々に治まってくる場合があります(治りにくいものもありますので、大腸性だから安心という訳ではありません)。

ですが症状や進行具合によっては、急性でも更に重篤といわれる小腸性の下痢を起こしていることもありますので、ご注意ください。

また感染症や中毒、膵炎などからくるものは、急性小腸炎としての症状の進行が早いので、早期治療が必要になってきます。

全体的な治療としては、注射や飲み薬、食事改善などで治癒に向かうことが多くみられますが、状況次第では点滴や入院治療を行うこともあります。

どのような場合でも言われていることですが、やはり何より、早期発見早期治療が大切です。

普段から便などの状態(形・色・匂いなど)には、注意をしておきましょう!

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