学校ウサギさん、新しい住まいへ(その2)

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202410/23

学校ウサギさん、新しい住まいへ(その2)

当院でお預かりしていた最後の学校ウサギさんたちが、いよいよ刈谷市内の小学校にもらわれていきました。

このウサギたちは親子です。

この夏、母ウサギが当院で出産をしました。

 

子ウサギたちはそれぞれ体格に大きな差があり、小さい子たちは母乳をしっかり飲めなかったり、離乳食もしっかり食べられなかったりしていました。

体重がなかなか増えない子もいたり、低体温や痙攣症状を起こす子もいました。

毎日スタッフ総出で、懸命にお世話をしていました。

 

残念ながら、4羽生まれた子ウサギのうち1羽が、治療やお世話の甲斐もなく亡くなってしまいましたが・・・

残りの3羽にはより一層気を付けて、お世話も治療も懸命に行い、いろいろな危機を乗り越え、徐々にですが成長をしてくれました。

 

母ウサギが来てから3ヵ月間、子ウサギが生まれてから2ヵ月間、親子共に私たちと一緒に暮らしてきました。

やっと自分で牧草やペレットを食べることができ、譲渡できるくらいの大きさになったときには、喜びもひとしおでした。

 

そして、子ウサギたちは生まれたての頃から多くの手当や治療そして哺乳をして、ヒトと近い生活をしていたためか、みんなよく慣れて、懐いていました。

ケージに近づくとすぐに手前に寄ってきて『遊んでちょーだいアピール』をします。

ケージから出すと、足下に寄ってきて靴によじ登ろうとしたり囓ったりして大忙しです。

ヒトの後をついて回り、離れたところから呼ぶと一生懸命駆け寄って来ます。

警戒心がなさ過ぎて、気づいたら真下の足元にいるなんてこともよくあって、踏まないように・蹴らないように注意することが大変なくらいでした。

いやー、懐いてくる子ウサギの可愛さはたまらないですね~

 

譲渡先の学校の飼育小屋に入った際も元気いっぱいで、広い場所を楽しそうに走り回っていました。

飼育小屋は、土もコンクリートもどちらも広く準備されており、雨や風などを避ける工夫もされています。

素敵な環境です。

少し心配なのは、ウサギたち(特に子ウサギ)がずっと室内暮らしだったため、冷え込む夜などに体がまだ慣れていないことです。

ワラをしっかり敷いてもらって、風が吹き込まず寒さにも耐えられそうな環境も作ってもらったので、なんとか無事に元気で楽しく過ごして欲しいです。

 

ヒトに慣れていて、隠れたり逃げたりをあまりしない子たちなので、きっと生徒さんたちにも大人気になることでしょう!

今後、定期健康診断で学校に訪れた際に、このウサギたちの顔を見られることがとても楽しみです!

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