もちなの秘密

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202011/10

もちなの秘密

院内ネコ『片目モヒカンの人気者』、もちなです!

今年で5歳になる可愛い女の子です。

ところで、もちなの顔がどうして今のようになっているのか、よく尋ねられます。

そこで、5年前(初来院時)に何があったのか、その経過をまとめてみました。

 

※大変刺激の強い画像が多く出てきます!!!

 ご覧になる場合は、どうぞご注意ください!

 

 

来院時にはすでに顔の右半分が壊死している状態でした。

おそらく交通事故(ボンネット内?)での受傷と思われます。

このままでは生きながらえることは難しく、また命をつなぐためには緊急治療・数か月にわたる継続治療および複数回の手術が必要と思われました。

毎日何回もの消毒・包帯交換・点滴・注射などの治療を続けました。

しばらくすると壊死した皮膚は剥がれ落ち、頭骨も確認できるようになりました。

右眼と右頬骨も損傷しています。

体力がつくまで半月ほど待った後、顔の手術を行うこととしました。

手術の方法は右眼球摘出、頬骨骨折整復そして皮膚移植と、長時間にわたる大手術です。

 

最初に、潰れてしまった右眼球を周囲の変性した組織ごと摘出しました。

続いて、折れた頬骨を整復してしっかりと固定しました。

最後に皮膚移植です。

まず、移植する予定の皮膚を切り取らなければいけません。

首の後ろの皮膚をもらうことにしました。

後頭部から耳の後ろまでに切開するラインの目印を引きました。

そのラインに沿って皮膚を切開し・剥離していきました。

その後、眼球摘出後の皮膚のない部分に合わせ、覆うように縫合していきました。

 

移植した皮膚を縫い合わせ終わったところです。

 

耳の形も大きく変わらずに整形することができました。

ただ、口の右側上方は完全に覆うことができなかったため、少し開いている状態です。

術後は経過も良く、ゴハンも翌日からもりもり食べて元気いっぱいでした!

 

その後は現在の様子を見ていただけると分かるように、とっても元気に過ごしています。

 

というわけで、もちなの右眼は摘出し、頭頂部のモヒカンは首の後ろの皮膚を移植した結果です。

小さな体で大きな手術を乗り越えてきた頑張り屋さんのもちなでした!

 

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