202412/11
キャリアプラン早期育成事業 出前講座
市内の中学校で開催された出前授業に、講師として参加してきました。
この事業は、「様々な職種の講師から仕事内容・経験談・求められる人材などについての話を聴くことで、自身の進路・将来についてや男女がともに活躍できる社会について、視野を広げて考える。」という目的で行われ、様々な業種の話を聴こうというものです。
今回は私の他に「レストラン」・「工作機械会社」・「在宅医療介護施設」・「保育園」・「美容院」などの方々が講師をされていました。
中学2年生対象に、1クラス25分間の講義を2クラスへ行うという形で、私は「獣医師の仕事」についてスライドを用いながら広く講義を行いました。
小動物診療、産業動物診療そして家畜衛生や公衆衛生などの公的機関といった多岐に渡る獣医師の活動分野の紹介や、自分が獣医師になったきっかけや大学生活のこと、卒業してから開業するまでの道のりのことなどを話してきました。
1クラス目で質疑応答の時間もギリギリになるほど話し込んでしまい、急いで教室を移動して2クラス目でまた同様に話す、という流れでしたので、結局1時間話しっぱなしでした。
生徒さんたちは、大変興味を持ちながら内容をしっかりと受け止めてくれていたようで、真剣な眼差しの子が多かったことも印象に残りました。
振り返ると、もう少し違う話し方があったのではないかとか、あそこはもっと突っ込んで話してもよかったのでは、など反省点が多くあります。
それでも、この日の講座を聴いてくれた生徒さんの中から、獣医師や動物関係の仕事に進んでくれる人がいたら嬉しく思います。
余談ですが、講義中に動物を家で飼っている人を挙手で教えてもらいましたが、だいたいクラス全体の2割ちょっとでした。
これは、獣医師業界で言われている、「現在、動物を飼育している家庭の割合は全体の2割」というデータに合致するものでした。
私が開院した20年ほど前は3割と言われていましたので、少しずつ動物を飼う人たちが減っていることに寂しさも感じました。
また後日、生徒さん一人一人の感想文をいただきました。
中には、私が思いもしなかったような率直な意見があったり、鋭い指摘があったりでとても参考になりました。
将来を考える中学生へ講義を通じていろいろな事柄を伝えることができた機会を得たことや、私も貴重な生徒さんの反応や意見を得られたこともあり、今回このような講師を務めさせていただいてよかったと思っております。